セラミックはんだ槽 注意点・特徴など

セラミックはんだ槽の特長

鉛フリーはんだ付が主流となった現在、高温での作業を必要とするマグネットワイヤー(ウレタン被覆) を使用するトランス、コイル、モーター端末処理業界において、焼成セラミックを使用した弊社はんだ槽は高い信頼性と豊富な実績を誇ります。

《特長1》
 最高温度520℃での連続運転が可能な事。これによりあらゆる温度域に対応が可能となります。

《特長2》
 SUS、チタン等金属槽で見られる、『侵食によるはんだ槽内への異種金属混入が発生し、
 はんだ付性に問題が生じる』と言った事は全くありません。

《特長3》
 毎日のメンテナンスを施して頂いたセラミックハンダ槽は槽壁面とはんだがへばり付く
 ことが少ないため十分冷えた状況ではんだ槽を裏返すことで、
 あたかもプリンのようにはんだ塊が簡単に落ちてきます。

又、はんだ槽のルツボは消耗品となりますが、ルツボ、ヒータの修理交換対応で長期間ご使用頂けます。

セラミックはんだ槽 使用上の注意

























はんだ槽内の壁面に不純物が付着してない状態を保つことで、はんだの取り外しを容易にし、槽の破損を防ぐために行います。
上記動画はわかりやすくするために、はんだがない状態で実施しています。

① ルツボは、純セラミック製で、繊細な材質ですので、扱いには特に留意してください

② 急冷却は避けて下さい。衝撃は与えないでください。

③ 初回のハンダ溶解時には、細かく刻んだハンダをルツボに8分目くらいに入れてから、  電源をONにしてください。

④ ルツボが空の状態で、温度を上げてから、棒状ハンダをルツボ内面にこすりつけて 溶解することは、絶対に避けてください。急冷却と同じ状態となり、ルツボ割れの原因となります。

⑤ 半田の補給は、棒状ハンダが出来るだけルツボ内面に触れないよう  ゆっくり行ってください。

⑥ ルツボの清掃は、可能な限り、毎日励行ください。作業は電源をOFFにした後、ハンダ溶解中に行います。 (熱いので注意して行ってください)

⑦ 清掃は、添付のカキヘラ平面を使って、壁面に沿って四面、縁よりそこへ向かって付着したハンダカスを落とすように行ってください。底面もなぞるようにお願いします。Mファイン処理を施したことにより、鉛フリーハンダによってセラミック槽内壁面にハンダ、ハンダカスが へばり付きやすい状況は解消されますが、カキヘラでの内面清掃はかるくで、結構ですので、ハンダ、ハンダカスが付かないという、予防の意味で行ってくださるようにお願いいたします。それにより、ルツボの寿命にも影響を与えますので 宜しくお願いいたします。

⑧ 低融点ハンダ(Bi入り)は使用できません。

⑨ セラミックハンダ槽は半田溶解用です。それ以外の目的にて使用される場合、責任は持てませんのでご注意下さい。

セラミックはんだ槽からはんだ塊をはずす (動画)

セラミックハンダ槽は槽壁面とはんだがへばり付くことが少ないため十分冷えた状況ではんだ槽を裏返すことで、あたかもプリンのようにはんだ塊が簡単に落ちてきます。
その様子を動画でご覧ください。

セラミックはんだ槽、故障時のルツボヒーターユニット交換について

セラミックはんだ槽のルツボは消耗品です。メンテナンスを行わない場合などに、はんだの膨張などにより亀裂が入る事や、強い衝撃を与えることで割れることなども御座います。
その際はルツボヒータユニットをご提供しております。ご相談ください。

はんだ槽本体はそのままご利用いただき、ルツボを交換することで長くご利用頂けます。
生産ラインにおいて、故障発生から交換までのリードタイムを減らすためにルツボヒーターユニットのみを事前に準備されるお客様もございます。
特に海外でのご利用のお客様の場合、使用方法が乱雑なこともありメンテナンスが行き届かないことも多いようです。
事前に現地に準備頂けることを重宝頂いております。

Copyright(c)Toyo Technical All Rights Reserved.